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日報を毎日読んでいる経営者の方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。
「A社訪問。提案書提出。次回アポ調整中。」
こうした日報が届いても、そこから読み取れるものは多くありません。何を感じたのか、どこで詰まったのか、お客様の反応はどうだったのか。本当に知りたい情報が抜け落ちてしまっています。
しかし、これは社員の問題ではありません。「やったことを書いてください」としか伝えていなければ、やったことしか書かれないのは当然です。
この課題を解決するために、当社では生成AIを搭載した独自のタレントマネジメントツールを開発しました。
最大の特徴は、勤怠打刻時の仕組みです。打刻を完了するには、生成AIとのチャットで2往復のやり取りが必要になっています。
たとえば「今日はクライアントA社に提案書を提出しました」と入力すると、AIが「その提案のポイントはどこでしたか?」「お客様の反応で気になったことはありますか?」と問いかけてきます。
この「深掘り」が、大きな違いを生みます。
本人も意識していなかった気づきが言語化されるのです。「あの場面でお客様の表情が変わった」「この作業は毎回同じところで時間がかかっている」。こうした情報は、従来の日報では決して出てきませんでした。
この深掘りをするAIには、さらに二つの役割を持たせています。一つ目は理念浸透。当社の理念をAIに記憶させているのです。そのため、AIが返す問いかけやフィードバックは、単に情報を引き出すためだけのものではありません。日々のやり取りのなかで、当社が大切にしている価値観をさりげなく織り込み、少しずつ伝えていきます。
これは、ナッジマネジメントと呼ばれる考え方に基づいています。ナッジとは「そっと後押しする」という意味で、命令や強制で人を動かすのではなく、本人が自然と望ましい行動を選べるよう、さりげなく促す関わり方のことです。「こうしなさい」と指示するのではなく、日報への何気ないひと言のフィードバックを通じて、一人ひとりが自分で気づき、行動が変わっていく。理念は、掲げるだけでは浸透しません。毎日の小さなやり取りの積み重ねのなかでこそ、自然と根づいていくものだと私たちは考えています。
もう一つ、私たちがこだわったのが「入力すること自体が楽しくなる」工夫です。
毎日の報告は、ともすれば「面倒な作業」になりがちです。まして打刻のたびにAIと2往復のやり取りをするとなれば、負担に感じる方もいるかもしれません。そこで、入力されたデータをAIが分析し、働くうえで大切ないくつかの項目に自動でカテゴライズする仕組みを取り入れました。そして、その項目ごとに経験値が積み上がっていきます。
自分がいまどの領域の経験を重ねているのかが目に見え、日々の入力が、まるでゲームのように楽しくなる。報告は「やらされるもの」から「つい書きたくなるもの」へと変わります。楽しく続けられるからこそ、データも自然と蓄積され、その一つひとつが会社の財産になっていくのです。
蓄積されたデータは、リアルタイムで活用できます。AIに「最近のAさんの業務傾向を分析して」と聞けば、即座に回答が返ってきます。いつ、誰が、どのような仕事をして、どのような結果に繋がったのかが、すべて可視化されています。
私たちがこのツールで実現したかったのは、単なる勤怠管理ではありません。
一人ひとりの経験が、会社全体のナレッジとして蓄積されていく仕組みです。誰かが退職しても、その方の知見は会社に残ります。新しく入社した方がAIに質問すれば、先輩たちの経験から学ぶことができます。
日報は「上司が管理するためのもの」ではなく「会社の知恵を育てるためのもの」。
私たちはそう考えています。
当社はAI/DXコンサルティングを提供する会社です。だからこそ、まず自分たちが一番のユーザーでありたい。自ら使い倒し、本当に価値があると実感したものだけを、お客様にお届けしてまいります。


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